有事の金!? 金先物価格の歩みを40年チャートで振り返る

楽天証券にNY金先物の43年分のチャートがある。

そこには、これまでの世界で起きたイベント(戦争、革命、通貨危機、金融危機など)が併記されている。

イベントに対する金先物価格の反応がわかりやすく、非常に勉強になる。アメリカのリセッション入りが近づいている今、見直しておくと良いだろう。

NY金先物43年分のチャート

下にチャートの中で併記されているイベントを書き出しておく。

  • 1978年末;第2次石油危機
  • 1979年1月;イラン革命
  • 1979年11月;イランのアメリカ大使館人質事件
  • 1979年12月;ソ連によるアフガニスタン侵攻
  • 1980年9月;イラン・イラク戦争が勃発
  • 1982年3月;東京金取引開始
  • 1985年9月;プラザ合意
  • 1987年10月;ブラックマンデー
  • 1988年8月;イラン・イラク戦争終結
  • 1991年1月;湾岸戦争が勃発
  • 1994年12月;メキシコ通貨危機
  • 1995年4月;円相場危機
  • 1998年8月;ロシア通貨危機
  • 1999年9月;ワシントン協定
  • 2001年9月;アメリカ同時多発テロ
  • 2003年3月;イラク戦争勃発
  • 2003年;年金基金の参入開始
  • 2005年4月;日本でペイオフ全面解禁
  • 2007年;サブプライムローン問題
  • 2008年9月;リーマンショック
  • 2008年12月;鉱山会社バリックの売りヘッジ外し
  • 2009年3月;米QE1開始
  • 2009年12月;欧州の金融不安拡大
  • 2010年11月;米QE2開始
  • 2011年11月;北アフリカ・中東情勢の悪化
  • 2012年9月;米QE3開始
  • 2012年12月;米、財政の崖問題に直面
  • 2013年4月;アベノミクスによる円安進行
  • 2014年10月;米QE3終了
  • 2015年1月;米利上げ観測によるドル高
  • 2015年8月;中国の景気減速懸念
  • 2015年12月;米利上げ
  • 2016年6月;英国EU離脱をめぐる国民投票
  • 2016年11月;米トランプ大統領誕生
  • 2016年12月;米追加利上げ
  • 2017年;北朝鮮問題の拡大

有事の金?

『有事の金』とよく言う。

有事とは戦争やテロ、金融危機のこと。有事の際には、資産が金に流れることで金価格が上昇すると言われている。

しかし、上のチャートをよく見て欲しい。特に赤い太字で示されたイベント前後の金価格の変動に注目。

上のチャートだけではわかりにくい所もある。その場合、過去チャートをチェックしてみると良い。

すると、以下のような値動きのパターンがわかってくる。

  1. 有事が勃発する数か月~数年前から金価格は上昇
  2. 有事の勃発と同時に金価格暴落

噂で買って事実で売れ

金価格は有事を予測するかのように、徐々に上昇していく。

そして、有事が現実となったときに暴落。

つまり、こういうことだ。

『うわさで買って、事実で売れ』

間違っても、有事の勃発とともに金を買ってはいけない。

(有事の勃発とともに金は売るのが正しい)

最新情報をチェックしよう!