ボラタイルな相場で生き残るために

 

冷静な対応を心がける

最近の極度にボラティリティが拡大している局面では、大きく利益を出すことも可能だが、それは言い換えれば大きな損失を被るリスクも同等にあるということ。

もっとも大切なのは、冷静に対応することである。感情的になってはいけない。一番やってはならないのは、「相場に逆らうこと」だ。相場と闘って勝った人間を今まで一度も見たことがない。

具体的には「逆張り手法」である。日本人投資家に多いようだが、逆張りはかなり高い確率でロスカットに至る。

今回のコロナショックでは、相場が乱高下しているが、これがいつ収束するかは誰にもわからない。もちろん、過去の感染症の歴史を振り返れば、感染者数がピークアウトしたころに相場は反転、つまり上昇し始めることになる。ただし、それは今チャートを見て言えることであり、その最中にある場合、判断はとても難しい。

また、コロナショックによる経済的損失は、これから明るみになる。コロナが収束してから数か月先の話である。予想以上に経済指標が悪化していることが判明したら、市場は再びパニックに陥る可能性は否定できない。

これ以降、アメリカの経済指標の悪化が続くようなら、市場は間違いなく「リセッション入り」を意識するはずだ。そうなれば、米三指数(NYダウ、S&P500、ナスダック)は総崩れとなる。

投資家は先行きの不透明性を嫌う。現在のコロナウイルスの影響は、誰も想像できない状況であることを勘案すれば、しばらく今のボラタイルな相場が続くだろう。

例えば、今日S&P500が大きく下落したとしよう。それはバーゲンセールに見えるかもしれない。しかし、今日の価格が数週間後に「ぼったくり価格」となっている可能性もあるのだ。

こちらのグラフを見て欲しい。

これは、1929年の世界大恐慌と最近のS&P500との値動きを重ね合わせたものである。ソースによると、相関性は91%とのことだ。

ここ数日、S&P500は大きく下落しているが、世界恐慌の頃の値動きを追えば、その数か月後に安値を更新していることがわかる。

従って、今の価格帯がバーゲンセールなのか、それともぼったくりなのかは、時間が経過して振り返ってみなければわからないということなのである。

しかし、この局面で周囲に同調してパニックになるのであれば、あなたは相場には不向きと言わざるを得ない。もし、そうならば今すぐに相場から足を洗うか、出直すかした方が良いだろう。

株を買う時は最低でも3年ホールドするつもりで買え

もし、株を買ってから、不安や恐怖に駆られてすぐにそれを手放すようならば、相場から退場した方が良いだろう。そのような精神状態では、相場の格好のカモになるだけである。

大切なのは、もし最低でも3年以上買った株をホールドできないのなら、その株は買わない方が良いと言うことだ。そして、相場から物理的に距離を取ることをお勧めする。

株で大きな利益を獲得することは十分可能である。しかし、そのためには昨今のようなボラタイルな相場でも手放さない胆力が必要となる。

しかし、フルポジション(資産の全てを株で持つこと)は推奨しない。大切なのは常にある程度の現金を用意しておくこと。

常にフルポジションだと、買いたいときに買えないことになってしまう。また、ある程度、手元に現金を残しておくことは精神衛生上も助けになる。

次に現金を持つことの重要性について。

常にある程度の現金を持っていること

「常にある一定の現金を持っていること」は、相場から退場しないための重要な戦略の一つである。株価は市場の状況で乱高下するが、キャッシュにはそのようなリスクはない(為替変動リスクはあるが)。

しかし、大きな下落があってもそこで100%のキャッシュを株式に投入してはならない。今の下落がいつどこで止まるかなどわからないからである。

下落局面では時間をかけて少しずつ買っていくことが、とても重要である。今日バーゲンセールに見えても、数日後は高値掴みとなる可能性は常にあることを肝に銘じておくようにしよう。

しかし現金がベストではない

日本人は現金が大好きである。日本全国民の貯蓄額を見ればそれは一目瞭然である。世界的に見て、これだけ現金を信奉している国民はいないだろう。

従って、日本人で株投資をしている人の割合はかなり低い。こちらのグラフを見て欲しい。

ソース;https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf

これは日本と欧米の金融資産構成の割合である。

日本人の現金保有率が高く、株式保有率が低いのに対し、欧米ではそれが逆になっているのが分かると思う。

「どんだけ現金好きなの?」という感じだが、日本人特有のリスクを好まない気質(失敗を極度に恐れる気質)も影響していると思う。

しかし、これからの時代、このようなスタンスは資産形成においてとても不利である。年金は年々減額される上に、支給年齢が繰り上がっていく。健康保険や介護保険の負担を毎年上がり、自己負担率もこれから増加していくことだろう。それに追い打ちをかけるように、税金はどんどん上がっていく。

こういう状況の中、何もアクションをとらないというのは、余りにも呑気に過ぎると言えるだろう。

現金は大切な防衛ラインとして働くが、ある程度のリスク資産(株式など)を持たないことは、逆に今後のリスクを上げていくことにもつながるのだ。

具体的なアクション

もし、あなたが投資初心者であり、株式投資について何も知らないというのなら、まずは何か一冊投資関連の本を読むことをお勧めする。

アメリカ株関連の書籍はたくさん出版されているが、直近で一番のお勧めは以下のたばぞう氏の本である。

個人的にもツイッターでフォローし、さらにブログは更新があれば必ず目を通すようにしている。私が最も尊敬しているアメリカ株投資家である。

まずは氏の書籍を読んで基礎知識を身に着けることをお勧めする。

 

 

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