プライスアクションを成功させるための5つのヒント

株やFXでのトレードでは、「逆張りトレード」と「順張りトレード」の2種類があります。

逆張りトレードでは、レンジの上限と下限付近で値動きと反対方向へエントリーしていくトレード手法。

順張りトレードでは以下の2通りの手法があります。

  1. 上昇トレンド中の押し目買い、または下落トレンド中の戻り売り
  2. レンジからのブレイクアウトで仕掛けるプライスアクション

本記事では2つ目の「レンジからのブレイクアウトで仕掛けるプライスアクション」について解説していきます。

レンジでのローソク足を直感的に分析

上のチャートの緑色で丸く囲まれたレンジに注目してください。

①は上昇トレンドと下降トレンドに挟まれたレンジとなっています(反転パターン)。

①における陽線ローソク足(黒色)と陰線ローソク足(青色)の大きさと数を確認してみましょう。じっくりと考えるのではなく直感的に考えるようにします。

前半では陽線ローソク足が大きく、数も多めになっています。一方、陰線ローソクは小さくて数は少ない。

後半ではそれが逆転しているのがわかると思います。

②と③も同様に直感的に分析してみてください。

通常、上昇トレンドの間では、陽線ローソク足が大きくて数も多くなり、陰線ローソク足は小さくて数は小さいです(下降トレンドではこの真逆のことが起こっています)。

しかし、レンジでは、その傾向が弱まります。つまり、上昇トレンド⇒レンジ⇒下降トレンドの転換パターンでは、レンジの前半は陽線ローソク足が強く現れ、後半は陰線ローソク足が強く現れてきます。

そして、レンジを抜けてブレイクアウトしたとき(プライスアクション)、ローソク足は動いた方向に対して強いローソク足(大きさと出現頻度)が現れます。

このように、レンジにおけるローソク足の大きさと出現頻度を観察することでブレイクアウトが近づいていることを察知することができるようになります。

ここまでをまとめておきます。

  1. ブレイクアウトを察知するためにはレンジでのローソク足の変化を観察すること
  2. レンジにおける陽線・陰線ローソク足の大きさと出現頻度を直感的に分析
  3. 陽線ローソク足が大きくなり、数も増えてきたら上放れする可能性が高い
  4. 陰線ローソク足が大きくなり、数も増えてきたら下放れする可能性が高い

 

それでは、いくつかのチャートを使って分析の練習をしてみましょう。

下のチャートを見てください。

上昇トレンド⇒レンジ⇒下降トレンドの反転パターンのチャートです。

上昇トレンドの陽線ローソク足は、サイズが大きく出現頻度も多くなっています。

その後、陽線ローソク足は小さくなり、陰線ローソク足が出現し始めます(レンジ初期)。上昇トレンドの勢いが減速していることを示唆しています。

レンジ後半では大きな陰線ローソク足が現れ、レンジ終期には長い上髭付きの陰線ローソク足も認められます。

レンジの前半と後半では、まったく異なる景色であることがわかると思います。

それでは、もう一つ。

上のチャートには、以下の4つのフェーズがあります。

  1. 下降トレンド
  2. 上昇トレンド
  3. 下降トレンド
  4. 下降トレンド

各フェーズにおけるローソク足の様子(陰線・陽線の割合、大きさ、出現頻度)を確認してください。

フェーズ①では、大きい陰線ローソク足が目立ちます。出現頻度も陽線ローソク足よりも多くなっています。

フェーズ②では上昇トレンドに転換しています。陽線ローソク足の出現頻度は増えていますが、大きさを見るとどれも小ぶりになっています。つまり、上昇トレンドに転換しているものの、上昇の勢いはそれほど強くないことを示唆しています。

そして、フェーズ③では案の定、下降トレンドが再開しています。大きな陰線ローソク足が何本も出現し、下落の勢いが加速していることがわかります。

しかし、フェーズ④に入ると、その勢いも原則し始めます。短いレンジを形成した後、安値と高値を徐々に切り上げながら上昇トレンドに転換していってます。

トレンドの勢いを分析

価格ダイバージェンスを見るときには、価格の波を見て、特に価格の波の長さを見て、新しいトレンドの波がどれだけ簡単に新高値や新安値に押し込まれるかを見ます。

トレンドの波の強弱を分析することも、プライスアクショントレードを成功させるためにとても重要です。

波の強弱を把握するためには、トレンドの勢いの変化に気づく必要があります。

下のチャートを見てください。

上昇トレンドを3つのフェーズに分けてあります。

①と②の波はとても強い上昇トレンドであることがわかると思います。

しかし、③のフェーズに入ると、上昇の勢いが急激に衰えています。大きな陽線ローソク足はありますが出現頻度は減っており、逆に小さな陰線ローソク足が目立ちます。

このフェーズでは大きな陰線ローソク足はありませんが、圧倒的に出現頻度が増えています。このようなケースでは、トレンドが終りに近いことを示唆しています。

次にこちらのチャートをご覧ください。

チャートの左側は下降トレンドになっています。

赤の水平線を見ると、直近高値を更新できていないことがわかります。

しかし、下降トレンドが永遠に続くことはありません。①のところでは下落の勢いが衰えてきていることがわかります。

①のローソク足を見ると、今までよりも陰線ローソク足の出現頻度が増えており、さらに大きな陰線ローソク足も出始めています。

②の水平線を見ると、直近高値を始めて切り上げてきています。つまり、ここまでの下降トレンドのパターン(高値切り下げ)が初めて崩れた瞬間です。

③のフェーズに入ると、陽線ローソク足の出現頻度が徐々に増え、さらに大きな陽線ローソク足が目立ち始めます。

「だまし」を回避

プライスアクションではトレンド転換狙いの順張りトレードであり、決して逆張りではありません。しかし、タイミングを誤ると「だまし」に引っかかってしまいます。

下のチャートをご覧ください。

このチャートでは、①のポイントで強烈な売り圧力があったことがわかります(強い上昇トレンドから強い下降トレンドへの転換)。

②では再び高値を試しに来ています。一度は高値を超えてきていますが、売り圧力に屈し長い上髭を付けて下降トレンドを再開させています。

この上髭は結局「だまし」となったのですが、ここで慌ててロングを仕掛けていた場合、その後ロスカットする羽目になります。

このような状況を避けるために注意すべきことは、ローソク足がラインを完全に上または下に抜けたことが確認できるまでエントリーは待つということです。

次はこちらのチャート。

①では下降トレンドから上昇トレンドへの急激な転換を示しています。②においてはオーバーシュートした後、すぐに上昇トレンドに転換しています。

④においてもオーバーシュートした後、上昇トレンドに転換しています。

先にも書いたように、ローソク足が完全にラインを上または下に抜けるのを確認するまで、エントリーは控えるべきです。

ブレークアウト直前のエネルギー蓄積

ブレークアウト前にエネルギーが蓄積していくのを確認できることがあります。

このチャートパターンはプライスアクショントレードで、私がもっとも得意としている鉄板チャートパターンです。

下のチャートをご覧ください。

下降トレンド⇒レンジ⇒上昇トレンドの反転パターンです。

レンジ終期に安値が一段切り上がって、小さなレンジを形成しているのがわかると思います(矢印で示してある領域)。

また、この領域ではボラティリティが極度に低下しています。

これらのことから、上にブレイクアウトする前のエネルギーの蓄積がこの領域で起こっていることが推察できます。

このようなチャートパターンが現れたら、上にブレイクアウトする可能性が非常に高くなります。

それでは、もう一つチャートを見てみましょう。

これも下降トレンド⇒レンジ⇒上昇トレンドの反転パターンです。

矢印で示してある領域に注目してください。

左から4本目(ブレイクアウトの1本前)のローソク足は、はらみ線となっています。

(はらみ線とは、1本目のローソク足の中に2本目のローソク足が全て入っている組み合わせのこと)

はらみ線はトレンド転換のサインの一つであり、このチャートではしっかりはらみ線を確認することができます。

フィボナッチラインで反転ポイントを予測

フィボナッチラインもプライスアクショントレードに大いに活用することができます。

下のチャートをご覧ください。

 

これは、単純に一つのトレンドの高値と安値にフィボナッチラインを引くだけです。後はツールが自動的に計算してくれるのでとても簡単です。

上のチャートでは、上昇トレンドが高値(①)を付けた後、下降トレンドに転換し安値(②)を付けています。

このようなチャートでは①と②の間にフィボナッチラインを引きます。50%または61.8%付近まで戻した後、トレンドが反転する場合が多いです。

最後にもう一つ。

このチャートでは、上昇トレンドの安値(①)と高値(②)の間にフィボナッチラインを引きます。

すると、押し目(③)のラインで反転しています。③の2本にローソク足を見ると、下髭を付けていることも確認できます。

これは、買い圧力が高まっていることを示唆しています(おそらく、多くの投資家がフィボナッチラインを意識していたからでしょう)。

まとめ

  1. レンジでのローソク足を直感的に分析
  2. トレンドの勢いを分析
  3. 「だまし」を回避
  4. ブレイクアウト直前のエネルギー蓄積
  5. フィボナッチラインで反転ポイントを予測

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著者の紹介(アマゾンのサイトより)

精神分析医、プロトレーダー、トレーディングの指導者。レニングラードに生まれ、エストニアで育つ。16歳の若さで医学部に入学し、船医として働いていた23歳のときにアフリカに寄港していたソビエトの船舶から脱出、米国へ政治亡命した。その後、ニューヨークで精神分析医として働き、コロンビア大学で教鞭を執る。精神分析医としての経験から得たトレーディングの心理に対するユニークな洞察は高く評価されている。現在もアクティブにトレードする一方、トレーディングの指導者としての活動も続け、米国をはじめとした各国でのトレーダー向けセミナーは好評を博している。また、1週間にわたる集中講義、トレーダーズ・キャンプを世界各地で定期的に開催。トレーダーのコミュニティーサイト、SpikeTradeグループの創設者でもある。

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