先週以下のようなツイートをしました。
①トランプ再選⇒米株上昇再開、年内にダウ3万ドル?
②バイデン当選⇒米株上昇再開するが来年以降上値が重くなる可能性
③バイデン当選+トランプごねる⇒株価急落後、しばらく軟調となるが、絶好の買い場いずれにせよ、来年の米株の見通しは明るい。これにコロナ終息が加われば、米株価は青天井に
— Goemon (@Goemon_ryugi) October 23, 2020
11月3日(火)はアメリカで大統領選挙が行われます。
おそらく、4年前の大統領選挙以上に注目している人が多いかもしれません。
そして、現在、アメリカのメディアはバイデン優勢という見方が多いようです。
ただし、殆どのメディアはバイデンより、というよりは「反トランプ」なのでほぼ当てになりません。
これは4年前の大統領選挙と同じです。
トランプから散々Fake Newsと叩かれているメディアとしては、トランプ再選は感情的に嫌なのでしょう。
上のツイートでは3つの可能性に言及しました。
- トランプ再選
- バイデン大統領誕生
- バイデン大統領誕生⇒トランプごねる
これら3つのパターンについて解説していきます。
トランプ再選
おそらく、株式投資をしている人であれば、トランプ再選を望んでいる人が多いと思います。
先ほど書いたように、世論調査によればバイデンが大差をつけてリードしているようですが、こればかりは蓋を開けてみるまでわかりません。
先週末の時点で期日前投票を終えた人が全体の1/3ということなので、本格的な投票はこれから11月3日までの10日間です。
個人的にはトランプが再選するような気がしています。
トランプが再選されれば、今後の財政政策についてこれまでと同じ方針を踏襲していく可能性が高いからです。
つまり、アメリカ経済の危機が続く限り、異次元の金融緩和が続くことになります。
その場合、当然ながら株価は上昇トレンドを継続させるはずです。
バイデン大統領誕生
一方、バイデンが大統領になった場合はどうでしょうか。
そもそも、現在既に市場はバイデン大統領を少しずつ織り込み始めています。
株価はどうなっているでしょうか?
直近の数週間はもみ合いとなっていますが、NYダウは28,000ドル台をキープしています。
つまり高止まり状態です。
つまり、市場はバイデン大統領誕生でも株価は堅調を維持すると考えているのです。
その理由は、バイデンが大統領になった場合、上院と下院の捻れが解消される可能性が出てくるからです。
上下院の捻れが解消された場合、法案が通りやすくなるというメリットがあります。
つまり、バイデン大統領誕生なら上下院の捻れが解消され、「今まで以上に大規模な財政出動が行われるのではないか」という思惑が市場に広がっているのです。
これが、現在の米株価高止まりの理由です。
従って、バイデン大統領が決まれば、NYダウは一気に30,000ドルを目指す展開になるかもしれません。
バイデンの税制改革
市場の懸念はバイデンが提唱している税制改革です。
トランプは税制において金持ちを優遇してきました(これが、中流階級層がトランプを嫌う理由の一つ)。
しかし、バイデンはそれを大幅に変更すると明言しています。
例えば、株式の売買によって得られた利益に対しては、現行の10%から20%にすると言っています。
投資をしている人のほとんどは資金に余裕がある金持ちです。
これが実施されれば、株価に対してはネガティブに作用します。
しかし、まだ市場はこのことは無視しています(織り込んでいません)。
彼が大統領に就任してしばらくしてから、意識されてくることと思います。
よって、来年、つまり2021年中はアメリカ株は安泰と考えています。
ただし、注意しなければならないのはバイデンが大統領になった場合です。彼の税制改革の要綱を見る限り、株価にはマイナスに作用する可能性が高いです。従って、彼が大統領になった場合、2021年にはそれが株価の重しになってくるかもしれません。ただ、大統領選直後は大丈夫だと思います。
— Goemon (@Goemon_ryugi) October 23, 2020
クリーンエネルギーにシフト
まずはこちらのツイートをご覧ください。
バイデンが大統領になった場合、クリーンエネルギー関連の株価が上昇する可能性高いです。テスラはその恩恵を受けるでしょう。バイデン大統領ならテスラは年内に550ドル、2021年末までに650ドルから675ドルまで上昇すると予想しています。$TSLA https://t.co/yOCLofgQ39
— Goemon (@Goemon_ryugi) October 23, 2020
バイデンは石油からクリーンエネルギーへシフトすると言っています。
つまり、現在の石油産業を壊し、それらをクリーンエネルギー(太陽光、風力など)産業へとシフトさせるということです。
この考え方自体、個人的には大賛成です。
また、世の中の流れは確実にクリーンエネルギーへと向かっています。
ただし、アメリカの石油産業はとても大きいです。現にアメリカの原油生産量は今や世界一であり、アメリカは原油の輸出国になっています。
もし、本格的にクリーンエネルギーへのシフトが始まったら、石油産業は大打撃を受けます(当たり前ですが)。
ただし、石油産業もビジネスを多角化しており、急激なシフトでなければ、ダメージは一時的だと思われます。
ちなみに、上のツイートではテスラについて触れています。
もちろん、現在テスラ株を仕込み中です。
バイデン大統領誕生⇒トランプごねる
バイデンが大統領になった場合、かなり高い確率でトランプはごねると思います。
そして、場合によっては裁判となります。
そうなると、アメリカの政治が停滞します。もちろん、Stimulus(財政出動)もしばらく期待できません。
市場は不確定要素を嫌うので、株価はかなり下落することになります。
市場にとって、これが一番の懸念です。
過去にはこんなことがありました。
トランプがごねれば同様のことが起こる可能性が高い
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2000年の大統領選でブッシュがゴアを破り大統領に就任したが、選挙後フロリダの投票結果の集計が迷走。ブッシュ勝利が確定するのに1カ月かかった。その時、米株安、米金利低下、米ドル安が進んだ。https://t.co/EeporAHYOM— Goemon (@Goemon_ryugi) October 17, 2020
何といっても市場は不確定要素を嫌います。
大統領がはっきり決まらなければ、株価が軟調になる可能性が高いですね。
しかし、基本的には2021年以降も米株は上昇トレンドを継続させる可能性が高いと考えています。
つまり、もしバイデン大統領⇒トランプごねるのパターンになった場合、アメリカ株は絶好の仕込み場となるでしょう。
従って、特にアメリカ株は今が絶好の仕込み時だと思っています。大統領選をこなした後、少なくとも2021年末までは強い上昇トレンドが続くと見ています。
— Goemon (@Goemon_ryugi) October 23, 2020
結論
従って、トランプが再選しても、バイデンが大統領になっても、結局アメリカ株は上昇トレンドを継続させると考えています。
トランプが再選してもバイデン大統領が誕生しても、米株価は11月以降、爆上げする予感がしています。
ついでに金も原油も上昇トレンドを再開させると予想しています。— Goemon (@Goemon_ryugi) October 23, 2020
一番大切なのは、アメリカが「異次元金融緩和」を続けるかどうかです。
大統領選はノイズに過ぎません。