17時32分現在の金価格は1737ドル。
数時間前から米10年債利回りが急伸しており、それに合わせて金価格は売り優勢となっている。
上昇トレンドに転換したかと思ったが、ここから再び下落トレンド再開となりそうである。
まずはNY金のチャートを見てみよう。
NY金チャート
NY金日足チャート
今日の高値は1755ドル。
しかし、日本時間の午後4時過ぎから大きく売り込まれている。
今日のマーケットはかなり荒れそうな雰囲気である。
次に1時間足チャート。
NY金1時間足チャート
日本時間の午後4時に大陰線を描いている。
そして、現段階でも売り圧力は収まっていない。
まずは200EMAが下値ターゲットとなる。
今朝の記事にも書いたように、ポジションは1740ドルを割ったタイミングで利確済みである。
商品先物をファンダメンタルズ分析しながら投資するコツ。原油、金、日経平均、ダウなど。…
そして、ドテン売りでポジションを取ってある。
金価格急落の引き金となったのが、米10年債利回りの急伸だ。
米10年債利回りのチャートを見てみよう。
米10年債利回り
まずは日足チャートを見てみよう。
米10年債利回り日足チャート
昨日の高値を既に上に抜けてきている。
本日ここまでのローソク足は既に大きな陽線となっている。
おそらく、NY時間にさらに上値を追う展開になるだろう。
今晩中に1.8%を試してくる可能性が出てきた。
次に1時間足チャート。
米10年債利回り1時間足チャート
日本時間の午後4時に急伸している。
現在はやや押し目を付けてはいるが、おそらくこの流れはしばらく収まらないと思われる。
そして、週足チャート。
米10年債利回り週足チャート
直近の上値目途としていた200EMAを上にブレイクアウト済み。
現在は2019年11月の高値1.972%が上値ターゲットである。
この付近までの上昇は覚悟した方が良いだろう。
その場合、金価格は1700ドルを割ってくる可能性がある。
最後に先日のFOMCについて。
FOMC
まずはこちらの記事をどうぞ。
上の記事から要点を以下の抜粋しておこう。
- フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0-0.25%で据え置くことを決定
- 少なくとも2023年いっぱいは金利がゼロ付近で維持されると引き続き予想
- 経済見通しは上方修正
- 委員会の大半は、この予測期間中の利上げを見込んでいない
- 経済活動と雇用情勢を示す指標はここ最近に上向いたが、パンデミックによる悪影響が最も深刻だったセクターはなお脆弱だ
- FOMCは年内に見込まれる物価急伸について短期間にとどまると予想
- 今後も緩和的な環境が維持されることが重要だ
- 資産購入については月額1200億ドル(約13兆円)を維持し、最大限の雇用と物価安定の達成に向けて「一段と顕著な進展」があるまでこのペースを継続する
しかし、市場は依然としてインフレ進行を懸念しているようである。
それが米10年債利回りの上昇となって現れている。
取り急ぎ以上!
トレード結果
- WTI原油;ノートレ
- NY金;(1715.87L×100、1705.34×100)⇒1738.87C
現在のポジション
- WTI原油;ノーポジ
- NY金;1737.64S×100