市場(マーケット)の不確実性を受け入れる方法

  • 2020年4月28日
  • 2020年4月29日
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投資家がもっとも嫌うのは市場の不確実性。しかし、市場には常に何らかの不確実性が伴っています。

世の中の多くのことは、規則性がありシステムかされていて、ある程度のことは予測可能です。しかし、市場はそのような常識は通用しません。

だから、殆どの投資家は最初面くらってしまいます。なぜなら、今までの生活の中で常識となっていたことが、市場では全く通用しないからです。

「自分の思う通りにいかないこと」はとてもストレスフルなことです(ちなみに、ブッダはそれを「苦」と言っています)。

しかし、常識が通用しない市場において、どれだけ平常心を保てるかが、投資家としてのパフォーマンスに影響します。

それでは、どのようにすれば、不確実で思い通りにならない市場を手なずけることができるのでしょうか?

それでは、市場の不確実性を手なずける方法について解説していきます。

 

まずは市場の不確実性を受け入れる必要があります。

多くの投資家は、それができないが故に心が乱されています。つまり、ポジションを持った途端、不安や恐怖、怒りに心が支配されてしまっています。

恐怖や怒りはあなたの心が勝手に作りだしているに過ぎません。

つまり、問題の本質は市場の不確実性ではなく、あなたが勝手に作りだした心の状態にあります。

期待も希望も捨てる

「期待も希望も捨てろ」と言われたら、身もふたもないと感じるかもしれません。

しかし、これはとても現実的なアドバイスです。

本題に入りたいと思います。

さて、それではどうして私たちは不安や恐怖を感じてしまうのでしょうか?

それは、「市場の不確実性を受け入れることができていないから」です。

「市場に期待や希望を持っているから」と言い換えることもできます。

私たちの心は、不確実性を嫌います。規則正しい、秩序が維持された状況を期待しています。

おそらく、殆どの投資家はこのことを意識したことがありません。しかし、実際は心の奥底で期待していることです。

つまり、物事(状況)をあるがままに受け入れるのではなく、自分が期待している理想的な状況に固執することが心の不安定性を生み出しているのです。

心の不安定性はダイレクトにトレードのパフォーマンスに影響を及ぼします。

だから、「自分の思い通りになる」という妄想(幻想)を捨てなければなりません。

凝り固まった固定観念は、心の柔軟性を失わせます。この状態のまま市場に飛び込んだら、一撃玉砕されるても当たり前です。

手放す練習

私たちは皆、自分が作りだした理想的な状況に執着します。ポイントは「自分が作りだした」というところ。つまり100%妄想です。

簡単な解決策は、その妄想を手放す練習をすることです。

自分が思い描いている理想的な状況に関するすべての妄想を手放し、現実をありのままに受け入れるのです(ここで言う現実とはチャートの値動きのこと)。

つまり、値動きに対して不安も希望も持たないこと。もし、そういう感情が湧いて来たら、淡々とそれに気づくことが大切です(気づくことで、その感情を客観視できるようになります)。

不安や希望に気づいたら、それを手放すこと。これを何度も繰り返していきます。

これが、私自身がトレードをする時に心がけていることです。

そして、このような心構えでトレードを始めた時、徐々に勝てるようになってきました。

受け入れるということ

受け入れるということは、値動きがどのようになろうとも、トレードの結果がどうであろうと、どんなに不快で苦しくても、それを全て受け入れるということです。

しかし、受け入れるということは、ただ盲目的にじっとしているということではありません。

目の前で損失が増大しているポジションをただ見ているだけということではありません。

この場合は損失を受け入れるということになります。

そのためには、マイルールを持っている必要があります。マイルールを持っているだけでは不十分でそれを執行する心構えも必要です。

現実を受け入れることによって、市場の不確実性からあなたを守ってくれます。

気づき・受容・手放す

値動きが自分の思惑の反対方向へ動いた時に生じる不安や怒りは、あなた自身が勝手に作りだした妄想です(そもそも思惑を想定している時点で「期待」が入っていますが)。

先にも書いたように、最初にやるべきことは、自分が作りだした妄想に気づくことです。

気づいたら、その感情をじっくり観察してみます。まるで科学者が実験をするかのように観察してみます。観察ですからもちろん客観的でなければなりません。

客観的の反意語は主観的です。

主観的な観察は必ず感情的になります。つまり、主観的=感情的ということになります。

ですから、主観的な目線から離れない限り、起こっていること(自分が勝手に作りだした感情)を客観視することはできません。

もし、この観察によってさらに気分が悪くなっているようなら、あなたは客観視できていないと思って良いでしょう。

気づきの次に来るのが受容です。

しかし、実は受容は意識して行うことではありません。客観視できた途端に自動的に起こることです。だから、私たちが気を付けなければならないことは、気づいて客観視することなのです。

多くのトレーダーは、自分の感情(心)ではなく、値動きに気持ちを集中しがちです。これだと、心は完全に無防備の状態。つまり、感情の赴くまま、感情の支配下にあります。

ですから、値動きによって起こる反応、つまり心の反応に気づきを保つようにしてください。

そして、受容ができたら、手放すというプロセスになります。

これも、実はオートマチックに起こります。

ここまで読んでお分かりかもしれませんが、最も大切なのは「気づくこと」。そして気づいたら、それを客観的に観察することなのです。

それができれば、全てはうまくいきます。

まとめ

市場は常に不確実性に満ちています。まずはそれを前提にして相場と向き合うようにしましょう。

そして、不確実性が目の前で露呈してきた時の自分の心の反応に気づいてください。おそらく、不安や恐怖、落胆、または怒りなどが湧き上がってくることに気づくことでしょう。

次にやるべきことは、その感情を科学者が実験をするように詳細に観察していくのです。ここで大切なのは感情移入せずに淡々と、まるで他人事のように観察することです。

それができたら、自動的に状況を受け入れることができるようになります。

状況を受け入れることができた時、何のストレスも感じることなくロスカットを執行することができます。

このようにして、淡々と心の訓練を積んでいくのです。これはフィジカルなトレーニング(肉体的鍛錬)と全く同じプロセスです。

何度も反復することで、徐々に心は鍛えられていきます。

そして、最終的には失うことの恐怖はなくなります。

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