リスクリワード比を理解して損小利大を目指せ!

エントリーの前に必ず確認しなければならないのが、リスクリワードレシオ(レシオとは比率のこと)である。

リワードというのは、直訳すると「報酬」となる。相場では「想定される利益」と考えればよいだろう.。一方、リスクは「想定される損失」のこと。

トレンドフォロー型のトレーダーの場合、ストップロスを少しずつ移動させていくこと(トレーリングストップ)でリスクを抑えることが可能となる。

トレーリングストップについては、以下の記事を参照していただければと思う。

しかし、これはトレンドが発生しているときにしか有効ではない。従って、トレンドフォロー型トレーダーの場合、デイトレーダーと同じようにリスクリワード比を計算しない。

本記事では、リスクリワード比の算出法について具体的に解説してある。

サポートラインとレジスタンスライン

サポートラインとレジスタンスラインは、リスクリワード比を算出するのに大変重要な情報となる。事実、これらのラインは多くの場面においてエントリーポイントの目安となる場合が多い。

例えば、ロングで仕掛ける場面において、強力なサポートライン付近でのエントリーをすることでリスクを小さく抑えることができる。

なぜなら、ロングエントリーの後、サポートラインを下方にブレイクした場合でも、すぐにストップロスが発動するので、損失は最小限に抑えることができるからだ(ストップロスは通常サポートラインのすぐ下に置く)。

一方、強いレジスタンスライン手前でのロングエントリーは、リスクリワード比の分が悪い。強いレジスタンス周辺ではきれいにブレイクせずもみ合い(レンジ)となる可能性が高いため、リワード(利益)の期待値は小さくなってしまうからである。

もちろん、強い上昇トレンドが発生しているならば、レジスタンスラインを難なくブレイクし上値を追っていくかもしれない。しかし、我々投資家(トレーダー)にとって大切なのは、エントリーする時点でのリスクリワード比なのだ。

リスクリワード比で守るべき鉄則

リスクリワード比で守るべき鉄則は、リスクに対してリワードの期待値がエントリーポイントにおいて大きいことである。

具体的には、「エントリーポイントからレジスタンスラインまでの距離」が「エントリーポイントからサポートラインまでの距離」よりも大きいことが鉄則となる。

ちなみに、「エントリーポイントからレジスタンスラインまでの距離」がリワード(利益)の期待値となり、「エントリーポイントからサポートラインまでの距離」は、リスク(損失)の期待値となる。

以下のチャートを使って、さらに解説してみる。

上のチャートで示してある各部位の説明は以下の通りである。

①=エントリーポイント(★印)

②=サポートライン

③=レジスタンスライン

青矢印=リワード(利益)の期待値

赤矢印=リスク(損失)の期待値

エントリーポイント(①)が決まると、自動的にリスクとリワードの期待値が決まることがわかる。青矢印の大きさは赤矢印のそれを比べて、必ず大きくなければならない(すなわち『損小利大』)。

しかし、上のチャートにおいて思惑通りに価格が上昇したとしても、レジスタンスラインまで決済を待つようなことはしない。通常はトレーリングストップを活用して決済ポイントは動かしていく(トレーリングストップについては、以下の記事を参照)。

エントリーのタイプ

エントリーには2つのタイプがある。一つ目はブレイクアウトエントリー、もう一つはプルバックエントリーである。

ブレイクアウトエントリーとは、上昇トレンドのときレジスタンスラインを上方にブレイクしたのを確認してエントリーすることである。

一方、プルバックエントリーは、上昇トレンドのときレジスタンスを上方ブレイクした後の戻りからの反転をエントリーすることである。

通常、プルバックエントリーの方がリスクは小さい。

まとめ

どこでエントリーするかによって、リスクリワード比が決定されることが理解できたと思う。従って、損小利大のトレードのためには、エントリーを慎重に吟味しなければならない。

以下に重要事項をまとめておく。

ロングエントリーのケース

  • エントリーポイントはサポートラインの近く
  • レジスタンスラインの近くでのエントリーはだめ

ショートエントリーのケース

  • エントリーポイントはレジスタンスラインの近く
  • サポートラインの近くでのエントリーはだめ
 
ゴエモン
エントリー前にリスク・リワード比を計算しておくこと

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