本記事では、投資初心者が投資を始める前に知っておくべきことについて解説してある。
投資初心者にとってもっとも大切なことは、「市場で生き残ること」である。つまり、トータルで負けているとしても(最初の内は)、退場しないことが大切である。
そのためには、いくつか重要事項がある。
本記事で解説していることは、投資初心者が相場で失敗をしないために全て必要な情報である。
トレード日誌をつける
FX市場で利益を上げていくには、そのための知識と技術が必要である。そのためには、献身的な努力は欠かせない。
具体的には、全てのトレードの結果を検証し、そこからの学び(トレード日誌)を記録しておくことだ。
多くのFXトレーダーは、検証作業を怠るがゆえに、いつまでも同じ間違いを繰り返している。
そういうトレーダーに限って、ころころとトレードスタイルを変える傾向がある。
まずは負けトレードから学べることをトレード日誌に記録することから始めよう。
数か月、はたまた数年後にその日誌は、あなたの大きな財産になっているはずである。
市場を理解する
トレードを始めるなら、最初にやるべきことは市場のことについて理解することである。まずは『敵を知る』必要がある。
至極当然のことであるが、トレードでは値動きをしっかりと観る必要がある。と言ってもチャートを見たり、パターンを分析したりということではない。
そうではなく、価格の変動がどのようなメカニズムで起こるのかを知り、次に理解する必要がある。
トレードはポーカーゲームとは異なり終わりがない。退場するトレーダーはいても、すぐに別の新規参入者が現れる。
非常に多くの競合がひしめき合う世界であり、トレードで利益を積み上げるためには、他のトレーダーを出し抜く必要があるのだ。
エントリーのタイミングは早々やってこない。ほとんどの時間をチャート眺めに費やすことになるだろう。
その間にやるべきことは、トレード戦略を練っておくことだ。準備が整っていれば、いつかは絶好のエントリーチャンスがやってくる。
トレード戦略
トレード戦略を立てる上で重要なポイントは以下の通りである。
- エントリーポイント
- エグジットポイント(利益確定ポイント)
- ロスカットポイント
- リスクリワード比
どのタイミングでエントリーするかは、トレード手法によって異なる。
例えば、強い上昇トレンドの最中に順張りでエントリーするならば、サポートラインからの押し目から反発したところで買いポジションを取ることになる。
しかし、思惑通りに値が動けばそれは結構。しかし、そうでない場合、つまり思惑の反対方向へ値が動いた場合、どのタイミングで損失を確定させるかを決めておく必要がある(ロスカットポイント)。
そして、ロスカットポイントはエントリー前に決めておかなければならない。
その際の指標となるのがリスクリワード比である。例えば、リスク1に対してリワードを2に設定したら、エントリーポイントから自動的にロスカットポイントは決定されるのである。
市場は多くの人間の集合体
市場には、多くのトレーダーが参加している。トレーダー一人一人には感情があり、様々な刺激(材料)に対して反応を起こす。これが、価格変動の原動力となっているのだ。
トレーダーがポジティブに反応すれば価格は上昇し、ネガティブになったりパニックを起こしたりすれば価格は下落する。
つまり、市場は一人一人のトレーダーの感情の総意が反映されたものなのである。従って、感情の総意を感じとることができればトレードで利益を上げることは容易である。
しかし、市場参加者の感情の総意を感じとることは容易ではない。ただ、最低限抑えておくべきルールはある。
それは以下の3つのルールである。
- 市場は不確実性を嫌う
- 市場は国の政策金利の影響を受ける
- 想定外に対して市場は大きく動く
それでは、これら3つのルールについて解説していく。
市場は不確実性を嫌う
先の見えない状況が続くと、市場はパニックを起こしネガティブに反応する。
例えば、コロナウイルスなど疫病のパンデミックなどが起こった場合、その収束がいつになるのかわらかないため、市場はパニックを起こす。
この時のパニックの状態を数字で表したものが、VIX指数である(以下はVIX指数の週足チャート)。
上のチャートは市場全体の恐怖指数チャートであるが、為替、商品、先物など個々にVIX指数チャートがある(例えば、原油先物のVIX指数チャートなど)。
トレードをする際は、市場の状態を把握するためにも、自分が取り引きする為替や商品のVIX指数を確認しておくこと。
市場は国の政策金利の影響を受ける
市場は各国の政策金利の影響を直接的に受ける。
何か経済的な材料が出た場合、常に政策金利がどのように変動するのかを推測しなければならない。
特にアメリカの政策金利は重要である。
想定外に対して市場は大きく動く
三つ目のルールは、想定外の結果に対して市場は大きく動くことだ。
例えば、アメリカの雇用統計の市場へのインパクトはとても大きいが、このような経済指標では必ず予想値が事前に知らされている。
従って、もし結果が予想値よりもかけ離れた数値であれば、FX市場は大きく動く可能性が高いのである。
以上三つのルールを基盤にして、為替市場に関する知識を補足していくと良いだろう。そして、何か大きな材料(ニュース)が出たとき、為替市場がどのように反応するのかをよく観察することをお勧めする。
為替市場の反応を学んだら、次にやるべきことは少しずつ実践をしていくことである。つまり、実弾を使ってトレードを始めることだ(最初は小さなロットで始めると良いだろう)。
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