投資初心者が最初にやるべきことは、市場に慣れること、そして市場の動きを把握することです。
市場の動きを把握するというのは、ファンダメンタルズやテクニカルによって刻々と変化する市場の動きを感覚的に把握することです。
そのためには、とにかくチャートを見続けること。チャートの値動きを感覚的に把握できるようになるためには、時間がかかります。
次に好みのテクニカル分析ツールを一つ選びます。選んだツールだけを使いトレード(デモまたは少額)を実践してみましょう。もし、そのツールがしっくりこなかったら、別のツールで同じように実践してみます。
そのようにして、一つ一つテクニカルツールを実践の中で試していくのです。ただし、これには注意が必要です。
現存のテクニカルツールを全て試そうとは思わないことです。せいぜい、5つ程度に絞って、それらを一つ一つ集中的に検証してみてください。
そして、自分にとって最もしっくりくるものを徹底的に実践で使ってみましょう。おすすめは以下の5つです。
- サポート&レジスタンスライン
- 移動平均線
- 一目均衡表
- RCI
- ボリンジャーバンド
特に1番の「サポート&レジスタンスライン」と2番の移動平均線は、ほぼ全てのトレーダーがチェックしているものなので、マスター必須のツールです。
ポジションの保有期間
- スキャルピング・・・数秒~数分
- デイトレ・・・数十分~1日
- スイングトレード・・・数日~数か月
スキャルピングは、秒速でトレードを繰り返していくので、かなりの反射神経が必要とされます。判断が数秒遅くなるだけで、損失幅に大きな差が出てしまうからです。
よって、傾向としてはスキャルピングをやっているトレーダーは、比較的若い年齢層の人が多くなります。値動きから即時に判断してエントリー&エグジットを決めることができるからです。
一方、スイングトレードでは、長期足を見ながらじっくりと投資判断をしていくので、スキャルピングに比べると圧倒的に年齢層は高くなります。
勝ち組トレーダーと言われる人たちは、トレードスキルを自分自身で構築しています。もちろん、最初は他のトレーダーの「マネ」から始まっていますが、そのままの形でトレードをしていません。
必ず、自分の嗜好に合うように創意工夫がなされています。「完全コピー」ではなく、「創意工夫」ができるから勝ち組として相場で生き残っていられるのです。
メンターに求めるべきものは?
おそらく、多くの投資初心者はメンターからトレードスキルを学ぶことを期待していることと思います。
しかし、トレードスキルは極めて個人的なものです。どういうことかと言うと、他人のトレードスキルはそのまま自分のトレードスキルとして活用することはできません。
もしかしたら、最初の数回のトレードはうまくいくかもしれません。しかし、トータルで見ると資金を徐々に減らしていく可能性が高いです。
上のセクションでも書いたように、トレードスキルは自分のものに一旦作り変える必要があるのです。全ての勝ち組トレーダーは、そのようなプロセスを経て勝ち組になっています。
親身になってくれるメンターなら、トレードスキルではなく、トレードにおいて必要なマインドセットや、大きな損失を避けるための方法などの相場で生き残るために必要なことを教えてくれるはずです。