トレードでの恐怖心を克服する方法

  • 2020年4月1日
  • 2020年4月1日
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トレーダーが克服すべき2つの感情

成功しているトレーダーは、相場心理学に基づくトレードをしています。

相場心理学については、ブログやYoutube、書籍などで学ぶことが可能なので、興味のある人はいろいろと調べてみるのが良いでしょう。

結論を書いてしまうと、トレードにおいて克服すべき感情は以下の2つに尽きます。

  1. 恐怖

これら2つの感情について理解を深めることができれば、市場参加者の心理状態が手に取るようにわかってきます。

本記事では特に「恐怖」を克服する方法について解説していきます。

トレードに関連する3つの恐怖

トレードに関連する恐怖は主に以下の3種類があります。

  1. 機会損失の恐怖
  2. 含み益損失の恐怖
  3. 損失確定の恐怖

機会損失の恐怖

これは強い上昇トレンドの時に現れる恐怖です。

ポジションを持っていないにも関わらず、なぜか大きな損失をした気持ちにさせられます。そして、意を決してトレンドに飛び乗りますが、不思議なことにそこが天井圏であることがしばしば。

つまり、エントリーした途端、自分の思惑とは逆方向に値が動いていきます。

「上昇トレンドに乗り遅れたら損!」という感情がある時はエントリーを取りやめ、もう一度冷静にチャートを眺めると良いでしょう。

含み益損失の恐怖

上昇トレンドなら押し目、下落トレンドなら戻りをつけながら値動きをしていくのが普通です。

余程強いトレンドでなければ、押し目や戻りは半値くらいになることが多いのでは?

トレンドにうまく乗れて含み益が出てきても、押し目や戻り局面では含み益が目減りしていくもの。

しかし、恐怖心に支配されているトレーダーは、含み益がどんどん減っていく恐怖に耐えられずに利確してしまう。

恐怖に負けて利益をぎりぎりまで伸ばすことができないので、どうしても1回1回のトレードの利益は小さくなってしまいます。

損失確定の恐怖

エントリーした途端に自分の思惑と逆方向へ値が動くことなど日常茶飯事。

そして、エントリー前にあらかじめ決めておいたロスカットラインに到達したら、機械的に淡々とポジションを手仕舞うことが大切です。

しかし、多くのトレーダーは損失確定するのを嫌がります。その時にとる手段が、ロスカットラインを動かすことです。

特に強い根拠がない限り、これは絶対にやってはならないことです。

しかし、ロスカットラインを動かしても、値が戻るどころかすぐにそのラインに到達します。

そして、次にとる行動は「塩漬け」です。

塩漬けにしたポジションは、運よく助かることが多いでしょう。しかし、10回に1回はそのままズルズルと値が戻らず損失が拡大していきます。

そして、精神的に耐えられなくなったところでようやく損失確定を決断するのですが、その時の損失は当初の何十倍にも膨れ上がっています。

典型的な損大利小のトレードです。

恐怖を克服する3つの方法

これらの恐怖を克服する方法にはいくつかあります。ここでは以下の3つについて説明していきます。

  1. マイルールを構築
  2. 結果ではなく過程(プロセス)に集中
  3. 感情と値動きを切り離す

マイルールを構築

基本的にマイルールは、各トレーダーが自分に合ったルールを構築していくことになります。

ここでは基本的なルールを参考までにご紹介します。

  1. エントリーポイントの決定
  2. エグジット(利確)ポイントの決定
  3. ロスカットポイントの決定
  4. リスクリワード比の決定

エントリー&エグジットポイントの決め方は、主にテクニカル的に決定していくことになります。

サポートラインやレジスタンスライン、そして移動平均線などを目安にしても良いですし、MACDやRSIなどを元に決めても良いと思います。

またエントリー前にはあらかじめロスカットポイントも決めておく必要があります。そうすることにより、リスクリワード比を算出することができます。

結果ではなく過程(プロセス)に集中

トレードに限らず、結果に意識が集中すると私たちは感情的になってしまいます。つまり、利益を得た時には興奮し損失を被った時には落胆します。

つまり、結果に心がフォーカスしてしまうと値動きに一喜一憂し、より重要なプロセスに集中できなくなります。

エントリーもエグジットも「今ここ」のアクションです。そこに集中できなければ、トレードそのものが上の空と言っても過言ではありません。

結果ではなくプロセスに意識的に集中することが大切です。

感情と値動きを切り離す

おそらく、感情と値動きを切り離すことは、多くのトレーダーにとってとても難しいことだと思います。

しかし、トップトレーダーはきっちりこれが出来ています。

天才トレーダーと呼ばれる人たちは、無意識にこれをやっていることが多いですが、私を含む凡人トレーダーは意識的にならなければ、値動きに一喜一憂してしまうことと思います。

ここで注意しなければならないことは、感情を抑え込むことはできないということです。例えそれができたとしても効果は一時的に終わります。

それでは解説していきます。

まずは値動きによって生じている感情を観察してみてください。科学者が実験をするような視点で観察してください。

そうすることで、自分が今どのような心の状態にあるのかがわかります。

それを理解したら、ただひたすら観察に没頭します。心の中で分析結果を呟くのも良いでしょう。言葉にすることでより客観的視点を保つことができます。

ただ、自分の心の中で起こっていることをあるがままに観ていくことで、自然とその感情が和らいでいくことに気づくと思います。

バックテストでマイルールの信頼性を確認

恐怖や不安が強いトレーダーは、トレードに対して自信が持てません。

具体的にはエントリーポイントやエグジットポイント、ロスカットへの対応など、半信半疑で行っています。

これは、もちろん投資経験などにもよりますが、何年、何十年とトレードをしているにもかかわらず、恐怖や不安に悩まされているトレーダーもいます。

この問題の解決策の一つがバックテストです。

マイルールを決めたら、過去のチャートの値動きを使い、その有効性をチェックする必要があります。最低でも1年分、できれば3年分位のバックテストを行ってみましょう。

そうすると、マイルールの有効性、そして期待値を客観的に知ることができます。

そして、バックテストの結果を知ることで、自分のトレードに対する信頼性が増します。信頼性が増せば、恐怖心も和らいでいきます。

まとめ

トレードで利益を上げていくには、感情を制することがカギになります。

損失(ロスカット)しても動じない姿勢、大きな利益を得ても冷静でいられる心の状態が大切です。

そのためには、恐怖を克服する必要があります。

本記事で解説してきたトレードの恐怖を克服する方法は以下の通りです。

  1. マイルールを構築
  2. 結果ではなく過程(プロセス)に集中
  3. 感情と値動きを切り離す
  4. バックテストを行う

トレードの恐怖を克服するためのおすすめ書籍

この書籍は私自身の愛読書でもある。

全てのトレーダーにお勧めする。

以下はアマゾンから本書の解説を抜粋したもの。

「トレードでの勝敗の80%は心のあり方によって決まり、トレードの手法や戦略の貢献度はわずか20%にすぎない」――ファンダメンタルズやテクニカル分析の知識がそれほどなくても、心の世界をコントロールできるトレーダーは相場の世界で勝者になれる!

本書を読めば、マーケットのあらゆる局面と利益のチャンスに対応できる正しい心構えを学ぶことができるだろう。商品取引の豊富な経験を持ち、トレードのダイナミズムのエキスパートでもあるマーク・ダグラスは、トレードの成否を決定する核心的な問題に真っ正面から切り込んでいく。ダグラスによれば、相場の世界とは一般社会のようにいろいろな制約に邪魔されることなく、「自由に自分を表現できるところ」である。そのためには恐怖心をなくすというメンタルスキルを修得し、本書に述べられた体系的なアプローチを一歩ずつ実践していくことである。

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