トレードとストレス
トレードに伴うのストレスの原因には、以下の2つの事柄に集約されます。
- どうすれば良いのかがわからない
- どうすれば良いのかわかっているが、それができない
「どうすれば良いのかわからない」というのは、そもそも勉強不足と言えます。まずは投資に関する基礎的なこと(テクニカル、ファンダメンタルズ、メンタル)を学ぶ必要があります。
書籍で学んでも良いし、今はYoutubeなどでも質の高い教材を見つけることができますので、それらを利用すると良いでしょう。
従って、これはそれほど大きな問題ではなりません。
一方、2番は厄介な問題です。
「やり方はわかっている。しかしそれができない」というのは、明らかにメンタルの問題です。
テクニカルもファンダメンタルズもそれなりに身についているけど、メンタルが正しいアクションを邪魔している状態です。
ストレスが退場へと導く
デモトレードと、リアルトレード(実際のお金を賭けて取引をすること)では、大きな違いがあります。
汗水たらして稼いだ種銭をトレードで失う恐怖心が伴うからです。つまり、リアルトレードでは圧倒的にストレスのレベルが異なります。
そのストレスに耐えられなくて、退場するトレーダーも多いはずです。
トレードはゼロサムゲームです。つまり、敗者が相場に落としていったお金を勝者が得ています。非常にシビアな世界と言えます。
トレードでストレスを抱えないための8つの法則
- コントロールできることとできないことを区別
- リスクリワード比を常に念頭に置く
- 納得できるポジションサイズでトレードする
- 自分を信じる
- 評論家の言うことは無視
- 自信がないところではトレードをしない
- エントリーしたら後は運を天に任せる
- 相場に逆らわない
コントロールできることとできないことを区別
トレードをするに当たり、コントロールできることとコントロールできないことを区別しておく必要があります。
あなたは市場をコントロールすることはできない
多くのトレーダーは市場をコントロールしようとします。そして、そのようなトレーダーの100%が大きな損失を被ります。
そして、そのことに気付かないトレーダーが最終的に行き着くのが「退場」です。
トレーダーがコントロールできること
トレーダーがコントロールできることは、以下の4つの項目だけです。
- エントリー
- エグジット
- ロット(建玉)のサイズ
- トレード手法
従って、これら4つの項目にのみフォーカスすることが、トレーダーとして生き残るためには必須です。
そのためには、マイルールを構築しそれを順守することに尽きます。
リスクリワード比を常に念頭に置く
トレーダーとして成功するためには、自分にとって確率的に有利な状況を探し出し、そこにベットすることです。
そのためには、常にリスクリワード比を考えながらトレードすることが大切です。
リスクリワード比は、エントリーポイントにより自動的に決定します。ですから、どこでエントリーするかがとても重要です。
例えば、上のチャートにおいて説明してみましょう。
108.380でエントリーした場合、ストップロスは直近のサポートラインである108.350になります。
そして、エグジットはレジスタンスラインである108.450の少し手前の108.440に置くとします。
この場合のリスクリワード比はリスク1に対してリワードが2になります。
このように、エントリー前の時点で損失と利益の期待値をあらかじめ把握しておくようにしましょう。
納得できるポジションサイズでトレードする
ポジションサイズとリスクは比例関係にあります。つまり、ポジションサイズが大きければ、それだけ大きなリスクを取ることになります。
またポジションサイズは常に一定にする必要はありません。リスクを取っていける場面(勝率の高い場面)には、大きめのポジションを取ることも重要です。
トレードでは、ポジションサイズにメリハリをつけることでリスクを最小限に抑えていくようにします。
様々な想定を元にバックテストを行い、テクニカルのマイルールを構築していきます。そうすることにより、トレードから得られる利益の期待値を把握することが可能になります。
自分自身を信じる
トレーダーとしての自分の能力を信じ、マイルール通りにトレードを行うようにしてください。
しかし、自分の能力を過大評価も過小評価もすることなく、客観的に知っておく必要があります。
つまり、自分の能力に合ったトレードをすることで、どれほどのリスクを取ることがが可能なのかを判断してください。
そのようなスタンスで常にトレードに臨むことで、結果に対して一喜一憂することなくなります。
経済評論家の言うことは無視
経済評論家は相場についていろいろとアドバイスをしてきます。そして、世の常としてそのアドバイスはほぼ間違ったものになります。
そもそも、経済評論家の多くは投資家ではありません。彼らは理詰めで持論を展開しますが、理屈通りに動かないのが相場です。
大切なのは、前述したように自分自身を信じ、トレードを淡々と行っていくことです。
自信がないところでは手を出さない
勝てないトレーダーの多くは、「頻繁なトレード」をしています。これは、機会損失の恐怖に起因しているのですが、そのことについては他の記事で解説してあるのでそちらを参照してください。
一方、勝っているトレーダーは、殆どの時間をチャート眺めに費やし、トレード回数は非常に少ないのが特徴です。
なぜなら、勝っているトレーダーは、自信が持てる局面でしかトレードをしないからです。
参考記事;トレードでの恐怖心を克服する方法
エントリーしたら後は運を天に任せる
エントリーした後、決済指値とストップロスを設定したらチャートを見ないようにします。
値動きを終始追い続けるのは、とてもストレスフルだからです。
相場に逆らわない
相場の流れをコントロールすることはできません。
全てのトレーダーはそのことは百も承知だと思いますが、知っていながら実行できないトレーダーがとても多いです。
そして、相場に逆らったトレーダーの全てが最終的には退場していきます。
エゴでトレードをするのではなく、利益と損失にフォーカスしてトレードを行うようにしてください。
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