投資初心者(新規参入者)の多くは、トレードで大きく資金を減らしてしまうことが多いです。
しばしば「90%のトレーダーは退場し、生き残れるのはわずか10%」と言われますが、これはおおよそ当たっていると思います。
多くの新規参入者が投資の世界で生き残れない理由の一つが、リスクを取り過ぎていることにあります。
どうしてリスクを取り過ぎるのでしょうか?
本記事ではその典型的な理由について解説していきたいと思います。
以下が本記事で解説する投資初心者がリスクを取ってしまう6つの原因です
- リスクの摂り過ぎ
- 無計画なトレード
- 欲と恐怖に支配
- タイミングを待てない
- ロスカットできない
- 天井や底を予測
リスクの摂り過ぎ
ポジション量とリスクは比例関係にあります。従って、自分の投資資金に見合ったポジション量をとる必要があります。
また、トレード回数とリスクも比例関係にあります。トップトレーダーは必要最小限のトレード回数で利益を積み上げています。
さらに、ポジションの「塩漬け」もリスクになります。損失確定を避けるためにポジションを塩漬けにしてしまうトレーダーがいますが、これはリスクをホールドしているのと同じことです。
トレードリスク
- 投資資金に見合わない大きなポジション量
- むやみやたらなエントリー
- ポジションの塩漬け
無計画なトレード
エントリー前には必ずトレードシナリオを考えておかなければなりません。
つまり、エントリーポイントとエグジットポイント、そして思惑と反対方向に値が動いた時のストップロスポイントをエントリーする前に決めておきます。
そのように計画することで、リスクを最小限に抑えることができます。
エントリー前に計画を立てる
- エントリーポイント
- エグジットポイント
- ストップロスポイント
欲と恐怖に支配されている
欲と恐怖は私たち人間の本能とも言える感情です。
従って、これら2つの感情はコントロールするのは、とても難しい。
しかし、トレードにおいてこれらの感情はリスクになります。
損切りができないのも、強い上昇トレンドでジャンピングキャッチしてしまうのも、欲と恐怖が原動力となっています。
トップトレーダーは、これらの感情をうまくコントロールしています。
天才トレーダーは別として、殆どの凡人トレーダーはこれらの感情を意識しなければコントロールできません。
エントリーする瞬間、またエグジットの瞬間、自らの心に生じている欲と怒りの感情をよく観察してみてください。
観察を何度も繰り返していけば、いつか克服できる日がやってきます。
タイミングを待てない
トレードの成否は、エントリーのタイミングが全てです。
エントリータイミングによって、そのトレードでとるリスクの量が決まってしまうからです(リスクの量とは損切りの量のこと)。
しかし、感情的なトレーダーは自分が決めたエントリーポイントまで待つことができません。
そうなると、損切りラインまでの距離が遠くなり、それだけリスクを取っていることになります。
エントリーポイントまで絶対にエントリーせず、値がそこまで到達しなければ見送るくらいの気持ちでいるようにしましょう。
ロスカットできない
ロスカットというのは、とてもストレスフルなことです。誰もがロスカットに対して嫌悪感を抱きます。少なくとも初心者トレーダーの多くはそうだと思います。
しかし、ロスカットすべきところでロスカットをしないというのは、大きなリスクを取ることに等しいです。
あらかじめ決めたトレードシナリオに従うことが大切。つまり、ロスカットラインに到達したら淡々とポジションを手仕舞う必要があります。
間違っても、ロスカットラインを動かしてはいけません、
トップトレーダーはロスカットも無感情に淡々と執行することができます。
天井や底を予測
値動きにはある程度の規則性がありますが、それは「ある程度」のものであり絶対そのように動くとは限りません。
先にも書いたように、エントリー前にトレードシナリオを考えるのは大切ですが、相場の状況に従って柔軟に対応することも大切です。
天井や底は、サポートラインやレジスタンスラインになることが多いと思います。しかし、いつもそのラインにきっちり沿って値動きするわけではありません。
相場の格言に「頭と尻尾はくれてやれ」というのがありますが、天底はある程度幅を持たせておく必要があります。
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