コロナショックはリーマンショックの再来なのか!?

機関投資家はS&P500指数を見ている

アメリカ株にはいろいろな指数があるが、その中の代表的なものが以下の3つである。

  1. NYダウ
  2. S&P500
  3. ナスダック

NYダウ

NYダウはアメリカを代表する優良工業株30銘柄の平均株価指数のことです。

30銘柄の中には、アップルやディズニー、コカ・コーラなどがあります。

S&P500

一方、S&P500は工業株400銘柄、運輸株20銘柄、金融株40銘柄で構成されています。

アメリカ市場全体の動きの指標として、機関投資家はNYダウやナスダックよりもS&P500を見ていることが多いです。

ナスダック

ナスダックは、ナスダック市場に上場している全ての会社(約2900社)の時価総額加重平均で算出した値です。

ナスダックに上場している会社は、アップルやインテルなどハイテク産業が中心となっています。

S&P500の現況確認(2020年4月3日時点)

現在、コロナウイルスの感染拡大に伴い、市場はとても不安定な状態です。

S&P500も例外とはありません。

2020年4月3日時点でのS&P500の週足チャートを確認してみましょう。

紫の移動平均線は500EMA(10年移動平均線)です。

現在のS&P500は、200EMAを大きく割り込み、先週10年移動平均線にタッチしています。

その後、大きく反発し、現在は200EMAと500EMAの間のレンジ相場となっています。

しばらく、このレンジでの展開となりそうですが、市場の状況次第では底割れをする可能性も十分あります。

コロナウイルス感染拡大が今後市場へ与える影響

まずはこちらのツイートをご紹介。

これはBMWのCEOの発言です。

「コロナウイルス感染拡大による厳しい現況では、たとえ大企業であっても存続の危機に瀕する可能性がある」

市場が現在もっとも恐れているのは、BMWのような大企業の資金繰りの悪化による連鎖倒産です。

また、現在各国の大都市でロックダウンが進行中ですが、それにより航空業界が非常に厳しい状況に追い込まれています。

現在、国際線はごく限られた便以外は飛んでおらず、航空業界はコスト削減以外に生き残る道がない状況 です。

また、航空業界は今年252億ドルの収益を失う可能性が示されており、第二四半期までだと610億ドルの収益を消失するという試算が出されています。

以下のチャートは”航空株指数の週足チャートです。

  • 航空業界はコスト削減以外に生き残る道がない状況
  • 航空業界は今年252億ドルの収益を失う可能性
  • 第二四半期までに610億ドルの収益を消失

 

500EMAを完全に突き抜けて、底割れが目前に迫っています。

ダウやS&P500のチャートよりも下げ圧力が強く、今後もしばらく下落基調が続く可能性が高いと思われます。

バフェットがデルタ株を損切り

こちらはアメリカを代表する航空会社のデルタ航空の週足チャート。

  • デルタ航空は第2四半期収益が90%下落と予想
  • 毎日6000万ドル(65億円)の損失

 

こちらも底割れ直前まで下落しています。

そして、バフェットはデルタ航空を含む航空株は損切りしています。

バフェットは40ドル台でデルタ航空株を買い始めて、最近もナンピン買いをしていました。

10年先、20年先を見て株を買うバフェットが航空株を損切りしていることを知り、かなり驚いています。

SARSの時も航空株は軒並み売られましたが、感染拡大のピークアウトに伴い株価は反転しています。

そのタイミングを見て、デルタ株の購入を考えていたのですが、これは再考を要するかもしれません。

S&P500の今後の展望

2008年のリーマンショック時と現在のS&P500の値動きを重ね合わせたのが、以下のチャートです。

今後、S&P500が2008年のリーマンショックと同じ運命を辿ると仮定した場合 、以下のようなことが将来的に起こり得ます。

  1. 4月半ばに底割れ(2200ポイント割れ)
  2. 4月下旬に二番底(1900ポイント)
  3. 5月、6月は2200~2400の乱高下
  4. 7月下旬に二番底割れ
  5. 8月に三番底(1700ポイント)

8月には高値から約50%の下落となってしまいます。

しかし、現在の状況はリーマンショックと大きく異なります。リーマンショックでは金融ショックであり、今回のコロナショックではまだそこまで至っていません。

ただ、今後企業の資金繰りが悪化すれば、企業倒産の連鎖反応が起こり、それが金融ショックを誘引する可能性も十分あります。

2020年4月4日付けのニュースに以下のようなものがあります。

しかし、この手のニュースが当たった試しはありませんので、おそらくコロナ収束と共に株価は史上最高値を目指して再び上昇トレンドを再開させると見ています。

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