FXや株のトレードでは、合理的思考が必要です。合理的思考を心がければ、感情的なトレードは必然的に少なくなるはずです。
しかし、そのためにはある程度の規律(マイルール)が必要になります。
なぜなら、感情を直接的にコントロールすることはとても難しいからです。
本記事では、トレードにおいて多くの投資家が犯す以下の代表的な4つの間違いについて解説していきます。
- だらだらとトレードしてしまう
- 開場直後にジャンピングキャッチ
- トレード中にながら作業
- 無計画なトレード
だらだらとトレードしてしまう
株のトレードは時間が決まっていますが、FXはほぼ24時間市場がオープンしているため、延々とトレードすることができます。
しかし、これは精神的にも疲弊しますし、得てしてとても非効率的なやり方です。
この問題に陥っている投資家の中には、ポジポジ病に罹っている人もいます。ポジポジ病については、以下の記事で詳しく解説してあるので、そちらを参照してください。
参考記事;ポジポジ病を治すもっとも確実な方法
この問題の解決策は、マイルールを決めることです。一日の中でトレードする時間を決め、それ以外はチャートを開かないようにします。
そして、この手の問題を抱えている投資家に多いのが、「機会損失の恐怖」を抱いているケースです。
これは、かなり根深い心理的・感情的な問題です。投資家として成功するためには必ず克服する必要があります。
参考記事;【投資家の心理】欲と恐怖を克服し相場で生き残る方法
開場直後にジャンピングキャッチ
前日からの流れを把握しているならば、開場直後にすぐにエントリーしても構いません(実際は私もしばしば行います)。
しかし、投資初心者にはお勧めしないトレード法です。
なぜなら、開場直後はノイズが多く値動きの方向感に欠けていることが多いからです。値動きがランダムなので、ギャンブルトレードに近い状態です。
従って、開場直後のエントリーは避け、少なくとも15分から30分まで、もしくは値動きの方向感がつかめるまで待つのが得策です。
トレード中にながら作業
ながら作業、いわゆるマルチタスクというやつです。
マルチタスクをしている時、集中力は極度に落ちています。
一方、トレードには高い集中力が要求されるため、マルチタスクはトレードでのミスを誘発する可能性が高いのです。
また、マルチタスクは脳への負荷を高めることもわかっており、それが大きなストレスとなっている可能性があります。
マルチタスクは脳内でストレスホルモンの一種であるコルチゾールの分泌を促進する効果があることが今までの研究で判明しています。
コルチゾールは脳に刺激を与えて思考を妨げる作用があり、これによりマルチタスク中は頭に霧がかかったような状態になって集中力を失ってしまうとのこと。
さらに、脳がマルチタスクからの刺激を絶えず求めるようになってしまう作用もあり、マルチタスクのために脳を酷使すると結果的に集中力や注意力が欠如してしまうそうです
(参考;「マルチタスクは集中力を欠落させる」などデジタル社会が脳に及ぼす悪影響とは? – GIGAZINE https://gigazine.net/news/20150119-tech-bad-brain/)
トレードを行っている時は、チャート上の値動きにのみ集中し、それ以外のことは忘れるようにしてください。
無計画なトレード
無計画なトレードは、ギャンブルと同じです。
エントリーする時は、エントリーの根拠が明確である必要があります。「なんとなく」でエントリーしているのなら、遅かれ早かれ退場が待っています。
エントリーの際に確認すべき項目には以下の通りです。
- エグジットポイント
- ロスカットポイント
- リスクリワード比
エグジットとロスカットのポイントが決まれば、リスクリワード比は自動的に決まります。
リスクリワード比については、以下の記事をご参照ください。
まとめ
もう一度、以上を箇条書きでまとめておきます。
- だらだらとトレードしてしまう
- 開場直後にジャンピングキャッチ
- トレード中にながら作業
- 無計画なトレード
上記以外にもトレーダーが知らぬ間にやってしまっているミスはありますが、特に今回ご紹介した4つのミスは多かれ少なかれ犯してしまっていることがあるものです。
また、上記の4つは習慣化してしまっている場合もありますので、意識的に正すようにしていきましょう。