投資家として成長していくためには、段階を踏む必要があります。
ここでは成長するための5つのステップについてお話ししたいと思います。
この記事は投資初心者を想定して書いていますが、ベテラン投資家の方でスランプに陥っている人も大いに役立つ内容になっています。
以下が5つのステップになります。
- リスクリワード比
- マイルール
- トレード戦略
- バックテスト
- ポジションサイズ
それでは解説していきます。
リスクリワード比
1回のエントリーに対するリスクをどれくらい取れるのかをまず決める必要があります。
それと同時にリワード(利益)についても、エントリー前に決めておく必要があります。
リスク許容度とリワードの目標価格については、より現実的な設定を行うべきですが、少なくともリスクはリワードの半分以下にすることが望ましいでしょう。
もちろん、リワードに対するリスクは小さいに越したことはありません。しかし、リスクが小さすぎるとロスカットが増えるため、利益を積み上げることができなくなります。
そうなると、結果的にトータルで負けてしまいます。
マイルールに従ったバックテスト(もしくはデモトレード)を何度も繰り返すことにより、自分にとって現実的なリスクリワード比を見つけてください。
以下の表はバルサラの破産確率表です。
例えば、損益率が2.0とした場合、これはリスクリワード比が1:2(リスク1に対してリワード2)ということになります。
そして、勝率が60%であれば、破産する確率は0%ということになります。
しかし、リスクリワード比が1:2で勝率が40%だと破産確率は16.8%に上昇します。
従って、リスクリワード比が1:2に設定した場合、10回のトレードで6回以上利益を上げることができれば、利益は積み上がっていく可能性が高くなります。
マイルール
マイルールの構築に関しては、本ブログで再三に渡って書いているが、とても重要なことなのでここでも言及しておこうと思います。
マイルールの根幹となるのが、以下の項目です
- エントリーポイント
- エグジットポイント
- ロスカットポイント
エントリーする時のルールを決めなければなりません。その根拠となるのがテクニカル分析です。
移動平均線、サポートラインやレジスタンスラインなどの指標を元にエントリーするルールを決めてください。
エグジットポイントは利益確定ポイントのことです。そして、ロスカットポイントとは損失確定ポイントのこと。
それらもエントリー前に決めておかなければなりません。
大切なのは、トレードはギャンブルではないということです。つまり、リスクをある程度コントロールすることができます。
大切なのは、リスクを出来る限り低く抑える努力をすること。つまり損小利大のトレードです。
トレード戦略
トレード戦略とは、「相場の変化に対して自分がどのように対応するか」を決めておくことです。
相場の変化というのは、以下の2種類しかありません。
- 思惑通りの値動き
- 思惑とは反対方向の値動き
従って、トレードをするときは、いつもこれら2つの変化に対して自分の対応法を決めておく必要があります。
しかし、マイルールが確固たるものになれば、トレード戦略は自動的に決まってきます。
また、トレード戦略は自分のライフスタイルや性格に合ったものを選ぶようにしましょう。そうでなければ、トレードがとてもストレスフルなものになってしまいます。
トレードに伴うストレスレベルが上がると、感情のコントロールが難しくなってしまいます。それは、遅かれ早かれ損失を積み上げる結果となり、最悪の場合、市場から退場ということになります。
バックテスト
過去のチャートパターンをバックテストして研究することで、過去に何がうまくいったかがわかります。
その結果を踏まえてトレードを行うことで利益を得る可能性が高くなります。
バックテストでは、自分が決めた時間枠の中で再現性のあるトレード戦略を見つけなければなりません。
長期的に成功したいのであれば、感覚的な推測に頼らずシグナルを使ってトレードするようにしましょう。
ポジションサイズ
ポジションサイズをコントロールすることで、リスクを管理してください。
ポジションのサイズとリスクは比例関係にありますので、それぞれの局面に合わせてポジションサイズを変化させるのはとても有効です。
例えば、自分が得意とする鉄板パターンが現れた時には、ポジションサイズを大きめに取るようにすると良いでしょう。
その逆に過去の経験(バックテスト)から勝率が低い局面では、ポジションサイズを小さ目に取ります。
勝ち組トレーダーになるためには、自分のリスク許容度とリターン目標に合ったトレードシステムが必要です。
まとめ
もう一度、トレーダーとして成長するための5つの必須事項を記しておきます。
- リスクリワード比
- マイルール
- トレード戦略
- バックテスト
- ポジションサイズ
本記事で解説してきたことはトレーダーとしての成長に必要なことばかりです。ぜひとも、理解してトレードに役立ててください。