「トレードでなかなかお金が稼ぐことができない」と嘆いているトレーダーは多いと思います。
しかし心配する必要はありません。なぜなら、そのように嘆いているトレーダーはあなた一人だけではないからです。
実際殆どのトレーダーは、トレードで利益を上げることができないでいます。90%のトレーダーがトレードで損失を出しているのは紛れもない事実です。
トレードで利益を得たいのなら
もしあなたがトレードで利益を得たいのであれば、とても重要な原則を知っている必要があります。
こちらの文言を見てください。
大多数とは違う結果を出したければ、大多数がやらないことを行うことが重要である
これは投資の世界にだけ通用する原則ではありません。どのような領域においても、他人よりも高いパフォーマンスを発揮するためには、他の人と同じことをやっていてはダメです。
また、大多数の人がやっていることは、大抵の場合間違ったことである可能性が高いと思ってください。
人は何か問題にぶち当たった時、次のいずれかの行動をとります。
- 諦めずにさらに反復する
- 諦めて止めてしまう
97%の人は上記のいずれかの行動をとることがリサーチからわかっています。つまり、大多数の人は何度も同じことを繰り返しながら、最終的にはあきらめてしまいます。
それでは、残りの3%の人はどのようなアクションを取ると思いますか?
こちらがその答えです。
アインシュタインの有名なフレーズにこんなのがあります。
トレーダーが嫌がる5つのこと
まずは以下の5つの質問に答えてみてください。
- トレードの結果に全責任を負うことができますか?
- トレードにおいて鉄板パターンは持っていますか?(鉄板パターンとは、バックテストなどにより高確率で勝利できることがわかっている戦略のこと)
- マイルールに基づいてトレードを行っていますか?
- 全てのトレード記録をとっていますか?
- 失敗したトレードの間違いについて振り返り、その原因を分析していますか?
もし、これらの質問の答えの中に一つでも”No”があるなら、おそらくトレードで損失を出している可能性が高いでしょう。
もしそうなら、今のトレードスタイルを大いに改める必要があります。
上記の質問を実行することは、手間暇がかかり、時には面倒なことと感じるかもしれません。しかし、相場で生き残るためには避けて通ることはできません。
負け組トレーダーはいつも「できない理由」を探す
トレードで利益を積み上げることができないトレーダーの特徴は以下の通りです。
- 明確なトレード戦略を持たずただ何となくトレードを行っている
- マイルールを持たずに適当なトレードを行っている
- トレードの事後分析を全くやっていない
彼らの言い分は「そんなことをしている暇がない」です。
しかし、1日24時間は全ての人に平等に与えられています。
成功しているトレーダーであっても、それは同じです。彼らは自らの目標達成のために、淡々と愚直にやるべきことのための時間を割いているのです。
時間がないと言い訳しているトレーダーは、ただ単に「できない理由」を探しているだけです。
「できない理由」を探すのではなく、「できるようになるための方法」を探すべきだと思いませんか?
先ほども書いたように、トレーダーの90%はトレードで損失を出しています。つまり、90%のトレーダーは「できない理由」を探して怠けることを自ら選択していることになります。
もし、トレーダーとして多数派と異なる結果を出したいのであれば、多数派がやらないことをする必要があります。
物事の見方を変える
トレーダーとして成功するためには、自分の好き嫌いに関係なくやるべきことをやることが大切です。
この単純明快な考え方が理解できれば、成功するまでは時間の問題です。
そのためには、ちょっとしたトリックが必要かもしれません。まずはウェイン・ダイアーの言葉を読んでみてください。
“あなたが物事の見方を変えると、あなたが見ているものが変わる”
グラスに水が半分入っているのを見て、「半分しか水が入っていない」と感じる人と「半分も水が入っている」と感じるという話は誰もが知っていることと思います。
これは、人それぞれの認知(物事の見方)に差があることを示した話です。
この認知についてですが、瞬間的に起こっているのでコントロールできないと思うかもしれませんが、訓練次第でコントロールが可能になります。
例えば、先ほど挙げた質問項目についてですが、おそらく殆どのトレーダーは「面倒くさい、うっとうしい」と認知するでしょう。
しかし、認知の仕方を変えるだけで、それが楽しい作業へと変えることができるのです(認知の仕方=物事の見方)。
トレーダーとして成功するためには、やらなければならないことがあります(上記で挙げた項目)。この事実を変えることはできません(コントロールできません)。
あなたが、唯一コントロールできることは「自らの認知を自らの意思で変えることだけ」なのです。
トレードで損失を出している理由を探り、それを改善していくことが大切です。そうすることにより、他の大多数(90%)のトレーダーよりも高いパフォーマンスを発揮できるようになります。
失敗したトレードを見返すことは、精神的にもきついことだと思います(私自身の経験からもよくわかります)。しかし失敗トレードを分析することは成功するためには必須の作業です。
とても辛いことかもしれませんが、認知を変える(物事の見方を変える)ことで楽しい作業へと昇華させてみてください。
リフレーミング
物事の見方を変えることをリフレーミングと言います。
先ほど挙げた「グラスの半分の水」の話は一つの例ですが、他にもいくつか例を挙げてみます。
- 思考に柔軟性がない⇒ブレない心を持っている
- 協同作業が苦手⇒自分独自の考え方がはっきりしている
- 優柔不断で決められない⇒他者の気持ちを虞ることができる
このように、物事の見方を変えるだけで随分と景色が変わってきます。
コントロールできることにフォーカス
トレードにおいて、コントロールできることとできないことを区別することが重要です。
端的にまとめてみます。
コントロールできないこと
私たちがコントロールできないことは、市場の値動きです(余程の大きな資金を持っている投資家は別として)。
多くのトレーダーはこのことを理解していません。もちろん、頭の中ではわかっているつもりになっているのですが、心の底から実感として理解していないのです。
それは、90%のトレーダーが資金を市場に溶かしていることからも説明できます。
つまり、90%のトレーダーは市場をコントロールしようとして、それに失敗して退場してしまうのです。
その失敗は始める前から確約されているようなものです。
コントロールできること
- エントリー
- エグジット
- ポジションサイズ
私たちがコントロールできることは、以上の3つだけです。
そして、これら3つの要素をそれぞれの局面に応じて変化させることで、どれくらいのリスクを取りにいくのかをコントロールしていくのです。